姉弟二人に20の質問

[--]　ようこそいらっしゃいました。お2人とも、今日はよろしくお願いします。
夏「お～、よろしくよろしく！」
冬「よろしく。…しかし姉貴、あんた全く違和感なく馴染んでるが、これ一体なんなんだ？」
 
[01]　お名前をひとりずつお願いします。
夏「夏夜だ。夏の夜でカヨって読む！」
冬「加嶋冬夜」
夏「あ、こいつの名前は冬の夜、な。秋生まれなのにな。はははっ！」
 
[02]　どちらがお姉さんですか？ また、年齢差はどのくらいですか？
夏「アタシだな。むしろアタシが姉じゃなかったら怖いな」
冬「まあな」
夏「…お前もっとなんか言えよなあ」
 
[03]　容姿は似ていますか？
夏「さあ？　似てんの？」
冬「利央が言うには、目の形が似てるとさ」
夏「へえ。自分じゃ分からないね。色が違う所為か？」
 
[04]　身長は何センチ差ですか？
夏「……………」（隣を見る）
冬「……………」（同じく隣を見る）
夏「同じ位だが、お前の方がちと高いか？　何気に腹立つ事実だな」
冬「腹立たれても困るんだが…。大体どっちも１７０超えたくらいか。差はせいぜい３，４センチだろ」
 
[05]　性格面で大きく違うところがあれば、教えて下さい。
夏「お前は静かだよな～」
冬「………姉貴と比べると、大抵のやつはそうだと思う」
 
[06]　ご姉弟の仲はいい方ですか？
夏「良い方なんじゃないか？」
冬「まあそうだろうな。特に喧嘩することもないし」
 
[07]　周りからよく言われることはありますか？
夏冬「「似てない」」
 
[08]　お互いを何と呼んでいますか？
夏「冬夜。それか、お前」
冬「姉貴」
夏「お姉様、でも良いぞ？　存分に崇めろ」
冬「…断る」
 
[09]　お互いの趣味や好きなものは知っていますか？
夏「うーん。そうだなあ………お前、数学好きだった、よな？」
冬「ああ。あんたは面白いことがとにかく好きだよな」
夏「おお、よく知ってたな！」
冬「…誰だって知ってると思う」
 
[10]　お姉さんは弟さんとよく遊んであげましたか？
夏「うん。そうだな。遊んであげてたぞ」
冬「…………（むしろ“遊ばれてた”んだが）」
夏「ん？　なんか言ったか？」
冬「いや、何も」
夏「そうかあ？　なんか聞こえた気がするんだが……ま、いいか」
 
[11]　弟さんはお姉さんの言うことをちゃんと聞いていましたか？
夏「聞いてたぞ！　良い子だったよなあ、ほんと。だから外行く時も大抵一緒だったな」
冬「…………（返事する前に連れ出してたくせに）」
夏「ん？」
冬「なんでもない」
 
[12]　何か小さい頃の思い出を聞かせて下さい。
夏「そうだな～……あ、そうだ。お前一回溺れた時あったろ。川で」
冬「あ～。らしいな。憶えてないが」
夏「そうか。そりゃ良かった」
冬「………“良かった”？」
夏「いや、今だから言うけどさ、あれアタシが落としちゃったんだよね、川に」
冬「…………。まあ、結果的に無事だったから良いか」
夏「お、そうかそうか！　それじゃその件に関してアタシに罪はないってことで！」
冬「そこまでは言ってないが？」
 
[13]　昔と変わったな、と思うところはそれぞれありますか？
冬「無いな」
夏「お前……初めてアタシより先に喋ったと思ったら、それか。まあいいけどな。お前も昔っから変わってないな。や、背とかは伸びたけど」
 
[14]　それぞれ、「弟思いだね」「お姉さん思いだね」と言われたことはありますか？
夏「小さい頃はあったぞ。ほら、お前を外に連れ出してた頃」
冬「へえ。俺は無い」
夏「大丈夫だ！　それでもお前の想いはちゃんと姉にはちゃんと伝わってるぞ！」
冬「…伝わってなくても良いけどな、別に」
 
[15]　お互いの顔が頭に浮かぶ時はどんな時ですか？
冬「利央の叫び声が聞こえた時」
夏「だからなんでこういう時だけ先に発言するんだお前」
冬「……………」
夏「え？　自分で考えろって？　あー…まあいい。アタシは…特にないな、そういうことは」
 
[16]　2人っきりになったらどのような会話をしますか？
夏「今みたいな会話だろ」
冬「無い時もあるけどな。始終無言。そういうのは、割と珍しいが」
夏「そうだな～」
 
[17]　双方の誕生日にはお祝いをしたり、プレゼントをあげたりしますか？
夏「特別祝うことはないが、ケーキは買ってく」
冬「それはあんたが食いたいからだろ？」
夏「そうとも言う」
 
[18]　連絡は細かく取っていますか？
夏「取る必要ないからな」
冬「同じ学校内にいるし、な」
夏「部活も同じだし。帰る時はばらばらだし。…ああ、偶に一緒の時には連絡してるな。それくらいか？」
冬「それくらいだろ」
 
[19]　ここだけの話、相手の弱味や秘密を握っていたりしますか？
夏「お前の秘密なんて、アタシ握ってるのか？！」
冬「訊かれても困る」
夏「…………アタシの弱みやらは握ってないよな…？」
冬「…………トマ、」
夏「言うな！」
 
[20]　最後に、お2人でメッセージを交わして下さい。
夏「冬夜、今日の夕飯の当番、お前だったよな？　アタシはカレーが食べたい気分だから、よろしく」
冬「………それは今言うことか？」
夏「今言わなくていつ言うんだ！」
冬「……。まあいい。わかった。カレーな」
 
[--]　お疲れ様でした。これからも仲良く過ごして下さいね。
夏「お～。………ところでこれ、なんだったんだ？」
冬「…今更すぎる疑問だな」

 質問提供元（あなぐら）
 MENU